星野リゾート「界 加賀」。
界 加賀は、北陸三県の内でも最大級の温泉街である山代温泉にあります。
温泉、食事など「さすが星野リゾート」と思わされ、加賀ならではの魅力も盛りだくさんの心癒される素敵な宿です。
今回は、星野リゾート 界 加賀の部屋・食事などを当ブログでご紹介します。
「星野リゾート 界 加賀」の部屋・食事などを当ブログで紹介
それでは、「星野リゾート 界 加賀」の部屋・食事などを当ブログで紹介していきます。
エントランスとお出迎え
車で伺ったのですが、旅館の前に到着すると、寒空の下で星野リゾートのスタッフの方がお出迎えがありました。
駐車場の案内から手荷物の預かりまで、非常にスムーズに案内してくれます。
しっかりと笑顔で受答えされ、何気ない会話も上手に織り交ぜてくださり、おもてなしの質の高さを感じました。
エントランスのある建物は、非常に立派な木造平屋の伝統的な日本家屋でしたので、見つけるのに苦労しません。
実際に宿泊するのは、奥に見えるベージュ色のマンションのような建物。
左下に小さく映っている黒い防寒着を羽織っている方が、到着時に案内していただける星野リゾートのスタッフの方です。
素敵なフロント
玄関を抜けると素敵なフロントが迎えてくれます。日本家屋独特の雰囲気があり、落ち着きますね。
オブジェは「加賀水引の雪吊り」という加賀の伝統工芸で、下から見上げたら素晴らしい光景が広がっています。とても美しいですよね。
チェックインを済ませると、客室まで案内してもらえます。道の途中に北大路魯山人の製作した焼き物が展示されており、思わず見とれてしまいます。
案内の間にもサービスの説明などしていただけるので、期待に胸を躍らせ、キョロキョロしながら歩みを進めたことを覚えています。
お土産は、フロントに隣接しているお土産売り場で買われるといいでしょう。
少し狭めな店舗ですが、お茶から陶磁器まで様々な特産品が用意されていますので、良いお土産を見つけることができます。
加賀伝統工芸が彩る快適な部屋
「加賀伝統工芸の間 和室(定員3名)」の部屋に宿泊しました。
画面手前のソファはゆったり3人掛けで、旅路で疲れた体を優しく癒してくれます。
客室に入ってすぐ振舞われる淹れたての加賀棒茶は心暖まるおいしさ。香りで客室の雰囲気を一層際立たせてくれます。
素敵なお部屋なのでゆっくりしたい気持ちもありましたが、離れの茶室で無料でお菓子をいただけるご案内をいただいたので、急ぎ足で離れへと移動しました。
茶室
茶室は、写真の右奥に見える建屋です。客室から離れの茶室までの移動の途中で通る中庭が、とても素敵でした。
松の木や、苔むした岩、雰囲気を出す石段など日本人の美感覚はやはり素晴らしいと思いました。
引き戸を開けお邪魔すると、美しい和室が迎えてくれました。
一番乗りだったので、貸し切り状態でしたが、僕が出るタイミングにはもう待機の列ができていました。
茶室ではできたてのお抹茶をお菓子と一緒にいただきます。驚いたのはお抹茶の香りの良いこと。プロの技を無料で体験させてもらえて非常に満足しました。
サービスを満喫
夕食まで時間が少しあったので、館内の無料サービスを体験。
1階の広間でホットコーヒーやお茶・特製みかんジュースがセルフサービスでいただけます。コーヒー用のカップやソーサーは全て九谷焼で特別感がありました。
写真のように、広間はゆったりと寛げる空間。広間の両脇は庭となっており、陽の入りが良く解放感があります。
星野リゾートが手掛ける加賀百万石の懐石料理
旅の醍醐味である夕食順番に懐石をご紹介します。
お料理も注目ですが、食器も伝統的な焼き物を使っているので注目して見ていただきたいです。
【一品目】金時草とフグの子(卵巣)ぬか漬けの和えもの、梅貝の塩昆布締め
加賀の食材ばかりですね。
フグの子は、本来毒があり食用にはならないのですが、加賀では古来より、ぬか漬けにすることで解毒し、食べられていました。
まったりとした味わいで、金時草の独特のぬめりと相性が良かったです。
梅貝の塩昆布締めは、想像どおりの味かと思いきや、貝の歯ごたえや旨みがしっかりしていて、噛めば噛むほど口の中に貝の旨みが広がる素晴らしい逸品でした。
【二品目】南京のすり流し
具材として、絹さや、蟹、大根餅の揚げだしが入っています。南京(かぼちゃ)の柔らかな甘さと香りが絶妙なおいしさ。
特に驚いたのは大根餅の揚げだしで、南京の優しく甘いお椀の中で、ほど良い塩味と食感を与えてくれました。
食感はモチモチしていて、時折大根がサクっと気持ちいい歯ざわりを見せます。蟹も美味しく、暖まるとても良いお椀でした。
【三品目】宝楽盛り
見た目から美味しいことが伝わってきます。
右の四角形の器には「蟹と菊花の砧巻き、フォアグラ干し柿、鯛の棒寿司、はしばみの白和え、鴨燻製とりんごの串、松笠くわい でんがくみそ」。
小鉢は「なまこポン酢、土佐酢和え 旬の恵」。
お造りは「鯛、鰤、鰆」です。
一番美味しいなと感じたのは、やはりお造りでした。
鰆のお造りは初めてだったのですが、あっさりとした脂としっとり淡泊な白身が非常に美味しく感動しました。
鰤は脂の乗りがよく、まったりとした旨みが素晴らしかったです。
鯛は梅肉のタレでいただきましたが、爽やかな酸味と鯛の旨みが最高の組み合わせ。
様々なお料理を一度に楽しめたため、非常に満足感の高い三品目となりました。
【四品目】蟹の養老蒸し
非常に可愛らしいですよね!カラフルなあられが目を引きます。ふわふわの中に
蟹の身をほぐした餡が入っていて、蟹の旨みを堪能できます。
わさびと一緒に食べるとまた違った風味になり、飽きずにペロッと食べられました。
【五品目】蟹の錦糸揚げ
これは本当に新感覚!この錦糸の衣がとても不思議で、「サクッ」と「シャリ」の間のような食感が楽しい料理。
レモンをかけていただくのですが、衣がしっかりとレモンを吸うけれど、全く水っぽくなりません。
衣の食感、レモンの爽やかさ、蟹の旨みをまっすぐ感じられました。
【六品目】土鍋ごはん
この土鍋ごはんは山菜の香りや贅沢に入れられた鰤の幽庵焼きが一度に楽しめる懐石の締めにふさわしい贅沢な一品。
懐石全体のバランスが良かったからなのか、最後のご飯も苦しくなることなく、食事を楽しむことができました。
【甘味】デザート
デザートはゆずシャーベット。最後に口がさっぱりとするのはいいですね。
豪華な朝食
朝ごはんはお膳と左にちょっと写っている鍋です。
「いしる鍋」という石川県の名物でとても美味。魚醤ベースのお出汁で、朝ごはんにちょうどいい塩味です。
お魚は鰆の西京焼き。ご飯がすすむ一品です。
こだわりの温泉
じゃらんより引用
星野リゾート 界 加賀は、浴場に山代温泉を引いています。
露天風呂もついているので、とてもくつろげました。ただ、そこまで大きな浴場ではないので、空いていそうな時間帯に行った方がよりゆっくり楽しめるでしょう。
壁面には、加賀の伝統工芸九谷焼の陶磁器タイルが貼ってあります。湯船にゆったりとつかりながら陶磁器の説明を読むのもなかなか良いものでしたよ。
じゃらんより引用
お風呂上がりの脱衣所には、柚子はちみつ、お茶、アイスキャンデーが用意されていて、お風呂上がりの水分補給をすることができます。
加賀ご当地楽 「加賀獅子舞―白銀の舞―」
広間で夜9時頃から、加賀獅子舞が見られます。自由に観覧できるので遅れても安心。なかなか迫力のある厄払いの舞。
観覧後は、獅子舞との記念撮影や日本酒のふるまいがありました。
アクセスと詳細情報
北陸新幹線金沢駅より特急約30分で便利。最寄りのJR加賀温泉駅から車で10分。
「界」の最寄りのバス停からJR加賀温泉駅まで行くこともできます。
東京
【車以外】北陸新幹線利用。金沢駅でJR北陸本線に乗り換え、加賀温泉駅下車
【車】上信越自動車道・上越JCTより北陸自動車道へ~北陸自動車道・加賀IC~国道8号線・加茂交差点を右折、山代温泉街へ
名古屋大阪
【車以外】特急サンダーバード・特急しらさぎ利用。加賀温泉駅下車
【車】名神高速道路・米原JCTより北陸自動車道へ~北陸自動車道・加賀IC~国道8号線・加茂交差点を右折、山代温泉街へ
界 加賀
【住所】石川県加賀市山代温泉18-47
【電話】0570-073-011(9:00~20:00)
【駐車場】35台分あり(無料)
「星野リゾート 界 加賀」の部屋・食事などを当ブログで紹介まとめ
今回は、「星野リゾート 界 加賀」の部屋・食事などを当ブログで紹介しました。
「星野リゾート 界 加賀」は、落ち着いた雰囲気の旅館らしい旅館。
星野リゾートのおもてなしは素晴らしく、こちらが聞く前にお声かけしていただくこともありました。
また、接客中でない職員も嫌な顔一つせず笑顔で働かれていました。
リゾートホテルの従業員としては当たり前かもしれませんが、宿泊者からすれば嬉しいですね。
お食事は、配膳の度に一つ一つ説明してくださり、美味しいだけではなく、勉強にもなる非常に楽しい経験でした。星野リゾートのこだわりを最も感じた瞬間でもあります。
加賀の伝統的な工芸品や建物、食材に触れ、まさに異国を旅行しているような、気分を味わえる界 加賀へぜひ足を運んでみてください。